ギリシャ問題がイタリアに飛び火し、欧州財政問題が深刻化しています。
この度、両国は首相が辞任し、新たに大連立政権を樹立して
この難局を乗り越えようとしています。
ただし、この両国には決定的な違いがあります。
それは経済規模です。イタリアは世界8番目のGDP規模であるのに対して、
ギリシャは32位。その規模はイタリアのおよそ10分の1に過ぎません。
それゆえEUは規模の小さなギリシャは救えても、
大国イタリアを救うことは実質不可能で、自力で立ち直ってくれないと、
欧州連合は崩壊すると言われています。
その指標となるイタリア国債の利回りが7%を超えると
財政運営上「危険水域」とみなされ注視されています。
一昨日この7%を超え一気に緊張感が高まり、世界株安となったわけですが、
昨日はこれを若干下回り落ち着きを取り戻しています。
本日、日本市場はオプションSQ算出日です。
それ自体に波乱要因はないと見込まれます。
このSQ値を上回って引けると来週以降の相場は堅調、
逆に下回ると調整というアノマリーがあり市場関係者は注目しております。
本日はSQ日ですので朝一トレードコメントはなし!
欧州債務危機拡大懸念がやや後退し、米国株が反発していたことから、
週末の東京市場の寄り付きは買戻し優勢のスタートで、
日経平均は45円高の8545円で始まりました。
オプションSQ清算値は8542円82銭で、予想通り波乱なく通過。
昨日、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加表明を
先延ばしした野田首相の発言を見極めたいとの思惑も働き、
買い一巡後は一転上げ幅を縮小させました。
仮に「不参加」となれば、海外からの批判を免れることが出来ず、
海外勢による失望売りを誘うと見ているようです。
また、昨日「監理銘柄」に指定されたオリンパスは、
売り気配の後436円で寄り付き、その後、上値ポイントどころの
535円まで戻しましたが、前引けは4円安の480円で、乱高下しています。
10時過ぎに日経平均はマイナスに転じ、
結局、前場の値上がり銘柄数は391、値下がりは1070銘柄となり、
投資家のリスク資産からの逃避姿勢は続いています。
オリンパス・大王製紙と、優良企業2社が同時に監理ポストに入るなど
前代未聞の相場展開により日本市場の復活は先延ばしに・・・。
本格上昇には日柄が必要となってしまいました。
SQ値を下回って引けてくるようであれば来週も調整となりそう!
次の変化日からが勝負となりそうです。
逆に来週戻ってくればそこは売りの急所となりそうな銘柄が多い。
個別株は今はもうしばらく仕手株を物色しましょう。
日経先物の昼からの注目ポイントは、SQ値の8540円。
8570円をカットラインとしてここを売り狙いと見る。
8540円 ⇒ 8510円 30円幅売り狙い。
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